”インフオラボ游悠"のホームページへようこそ! (「インフオラボ游悠」およびロゴマークは、本サイト作成者による登録商標です)
インフオラボ游悠(ゆうゆう)は、ビジネス目標達成を目指す「ご縁のある」企業様や各種団体様への、「ビジネス戦略実行とデータ利活用の視点」で、ご提案・ご支援実施を目的に活動しています。
このサイトでは、当研究所の活動全般に関するご案内や、メッセージ発信をしてゆきます。(プロフィールは、こちら)
また、必要に応じた文化活動などにも関わって行きたいと考えており、そういった関連情報も提供する予定です。
(貴サイトからのリンクを希望する場合、当ページをリンク下さい。またリンク時実施時はお問い合わせ経由でお知らせ下さい)
以下の「游悠レポート」お役立ちサイトも併せて参照下さい。面白い話題が見つかるでしょう。
データマネジメント、データウェアハウスとBI、データサイエンス領域でのご興味のある方は、「お問い合わせページ」から所長宛
ご連絡下さい。尚、これまでの標準的なサービスの提供は一旦休止させて頂いております(2023年5月31日より)。
(2025年11月27日更新済)資料類は、上の「游悠レポートサイト」ボタンをクリックしてダウンロードページへ進んで下さい。
【所長の視点】
その157: オントロジー談義の話題
筆者の参加する(社)日本データマネジメント協会(Dama-Japan)の第10分科会(2025年11月18日開催)で、セマンティックWebから始まるオントロジーを題材に話題提供し、短いながらディスカッションを行いました(題目「ひと味加えるオントロジー談義-基本から活用まで」この資料の抜粋版は、游悠レポートサイトから入手可能)。ここでは、昨今、AI/LLM/RAGといったキーワードで着目されるトピックの中で、改めて「オントロジー」の考え方の必要性が話題を高めているという社会状況が背景としてあります。
この議論で、実務に関わる方々の中で最も課題として語られたのは、必要性を他者に説明するのに苦労するという点でした。「オントロジー」という語や概念はかなり専門技術性が高いと受け取られる分野であり、その点も壁があると云えます。筆者の考えでは、オントロジーの必要性を受け取れる人々は、AI関連用語を技術的に理解する方々が中心だと捉えています。この点、業務中心の人々や経営者層には伝えられ難い分野だと云えるでしょう。その分、組織の中での予算化、プロジェクト化を実現するには、一工夫以上の仕掛けと時間が必要とならざるを得ません。
更にもう一つの壁として、同じ技術者でも、アプリケーション作成に関わる人々でも、オントロジーの必要性概念を素直に理解するとは限らない点があります。データのモデル化とオントロジー作成と何が違うのかということが分かり難いということでしょう。それは、ネットワークグラフ技術が実用化され一般化してきたのは比較的最近であることにも関係すると考えられます。これらの課題意識に対応する関係者の間での議論/理解を深めるのが、今回の筆者の分科会での説明の骨子でした(関連資料参照)。
ここでポイントとなるのは、ともすれば「オントロジーモデル」か「リレーショナルモデル(ER図/UMLクラス図)かといった対立的議論ではなく、要件の必要性に付随した両モデル化技術の共用であると筆者は考えています。先の游悠レポート資料で比較したように、両者のモデル作成動機には明らかな違いがあると云えます。この点を関係者が理解した上で、両モデル化手法を場面により使い分け、適用・応用するのが大切だと考えます。現時点では、この点を腹落ちさせているデータ専門家・技術者の数はそう多くないと筆者は捉えています。
この分野は、新しいビジネス領域として出現し、まだ基盤技術環境のアピール合戦の段階であり、GPUやデータセンターといった環境構築支援に注目の重点が置かれている段階と云えます。この分野での海外からの強い情報圧力を受ける中で、予算と人員確保に根付いた国内の関連者知見拡大、応用技術知識蓄積のためには、今後ますますの努力が求められる状態でsるというのが、筆者の現在の認識です。その認識拡大のために役に立てるような情報発信をしてゆきたいと考えています。
次回のテーマ予定:
「データを活用したモノ・コトの可視化」が意味すること
これまでのメッセージ --> こちら
新着情報(本年分)
- 2025年11月27日
- レポート2025-7の内容を更新しました。 (New)
- 2025年11月25日
- 所長メッセージ、更新しました(その157)。 (New)
- 2025年11月25日
- 「ひと味加えるオントロジー談義」資料(抜粋版)(レポート2025-7)登録しました。 (New)
- 2025年8月28日
- QUDTオントロジー(単位類標準化)の概要(抜粋)紹介(レポート2025-6)登録しました。
- 2025年7月31日
- 所長メッセージ、更新しました(その156)。
- 2025年7月25日
- ネットワーク・グラフとリレーショナル・モデル特性比較資料(レポート2025-5)登録しました。
- 2025年6月28日
- 所長メッセージ、更新しました(その155)。
- 2025年6月28日
- IOF サプライチェーン・オントロジー SCO2.0調査資料(レポート2025-4)登録しました。
- 2025年5月29日
- IOFにて展開する製造業オントロジーサプライチェーン領域適用例をレポート2025-03登録しました。
- 2025年5月26日
- 所長メッセージ、更新しました(その154)。
- 2025年4月27日
- 所長メッセージ、更新しました(その153)。
- 2025年3月27日
- 知識グラフ構築・活用の海外事例資料を元に作成した資料を、游悠レポート2025-02登録しました。
- 2025年2月25日
- 所長メッセージ、更新しました(その152)。
- 2025年1月25日
- 所長メッセージ、更新しました(その151)。
- 2025年1月24日
- ワイン・オントロジー探求シリーズの最終回として游悠レポート202501-Report登録しました。
- 2025年1月2日
- 所長メッセージ、更新しました(その150)。
- 2025年1月1日
- 【新年のご挨拶】謹賀新年、2025。さていよいよ、さまざまな視点、領域、人々から激動の年と議論する話題の多く想定される2024年の幕が開けました。乙巳の時代は新たな価値観を迎えつつも「再生と変化」が生まれ「着実な努力を通じ物事の安定に向けた行動が要求される時とも伝えられています。世界情勢、国内の社会、政治状況など予測を付け難い時代に加速がつく厳しい時を迎えようとしているようにも観ぜられます。近い時期に思わぬ出来事があろうとも、私たちは「トキトコロ」を見極めて対応してゆきたいものです
所長の立場としては、昨年に引き続き「ローカル&ユニバーサル視点に立つ」という思いを一層心に留め、邁進する年を迎えたいと考えています。今年のテーマは「意識の源泉をどう捉え、世界と向き合うか?」です。これまで、またこれからにおいてもご縁のある関係の皆様方と次の一年を過ごしてゆくことに致します。引き続き宜しくお願い致します。
