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”インフオラボ游悠"のホームページへようこそ!   (「インフオラボ游悠」およびロゴマークは、本サイト作成者による登録商標です)

インフオラボ游悠(ゆうゆう)は、ビジネス目標達成を目指す「ご縁のある」企業様や各種団体様への、「ビジネス戦略実行とデータ利活用の視点」で、ご提案・ご支援実施を目的に活動しています。
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  (2021年8月29日更新済) 資料類は、上の「游悠レポートサイト」ボタンをクリックしてダウンロードページへ進んで下さい。

【所長の視点】

その113: 経産省DXレポート(中間)(2020年12月)を読み返しての所感


ここのところ何度か「DX」というキーワードを交えた話題を、この欄では続けています。近頃DXを対象にした非官団体レベルでの検定等実施話も増えてきており、その関係で経産省DXレポート(2020年12月概要編および中間レポート)資料を読み返してみることにしました。今回はこれを題材にしての所感を書いてみます。まずこの資料で上げられているDXの定義を確認します。「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」(「DX推進指標とそのガイダンス」より)。この定義だけを読む限りではどのような企業を想定したものか定かではないというのが、正直な筆者の受ける印象です。一方でその前年の報告資料を眺めると、所謂「2025年の崖」をキーワードにしてレガシーシステムを近年の技術に置換えることに力を入れた政府主導キャンペーンメッセージと受け取ることもできました(この点に関しては、2020年レポートではイメージ訂正の文言が追加されたものになっています)。

IPAによってDXに関して補足的に提供される、およそ300件の回答内容を元にして調査収集・分析では、2020年末時点の産業界でのDX取組み状況を要約しています。ここでは企業規模毎の結果整理などを記載していますが、その視点は企業規模毎の事情は余り重点を置かず、一律に結果比較を並べてみたという印象を受けます。これらをざっと眺めた結果として、筆者には正直のところ、一体何をDXの目標としているか残念ながら良く読み取ることができませんでした。ただ、DXへの企業向け取組み雰囲気の盛り上げを図る政府キャンペーンということだけは分かります。しかし、更に2020年レポート検討に向けた開催WG2参加者の顔ぶれを見ると、正直、誰のための検討実施なのかを疑うようなものでした(あくまでも筆者の感想です)。

結局のところ、DXへの企業取組みというのは、各企業の事情に応じて自分たち(企業自身)で計画・実践を続けて行くものという点が重要なのだと考えます。例えば、予算・人等の資源に余裕があるように見える大企業の多くは、過去に導入し使い続けるシステムの維持に悩んでいるでしょう。規模の小さなものであっても最近立ち上げた企業の方が、気軽で技術的に効率の良いDX化を進めている所も有り得ます。先のIPA分析結果報告で奇妙に思えたのは、どの企業についてもDX成熟度「レベル5」を目指すことが前提となっていると受け取られた点でした。各企業の現状評価とその後の目標レベル設定を組合わせ、自社目標達成に向けてのロードマップ作りとこのための具体的流れを組立てて行くことが本来の成熟度利用手法の考え方であるはずなのに対し、企業事情に関わらず目標設定が共通であると仮定してしまうことには違和感が生まれるという意味です(恐らく上意下達的な発想が報告書・結果分析者の頭にあるからではないか)。

実際、余り過去のシステム資源(ハードウェア、ソフトウェア)に囚われずに動くことのできる新興企業は、規模に関わらず足回り良く立ち回れる機会が十分あるというのが実情だと想定できます。そのために利用するシステム環境選択をどうするかという点が中長期的な課題となります。ここでは所謂G・A・F・A・M等(ここで筆者は敢えて区切って表現する)に代表される海外資本超大企業の存在を無視できませんが、何時までもそれに頼り続けることを前提とすべきかという大きな選択課題があります。謂わば、長いものに巻かれ続けるかどうかの選択です。基盤環境として企業内に浸透すればするほど、選択肢が狭いものとなります。それはこれまでの物理的システム基盤に塩漬けになっている大企業の姿が重なって写ります。

そういった環境に頼り続けることを避ける流れとしてオープンソースといった別の基盤利用発想があります。それを活用するには、その技術を知ったある程度の数の技術者を抱える必要がある。こういった流れを制約条件として見極めようとして必要なのが、広い意味でのアーキテクチャ発想です。特定企業の技術に偏り過ぎずに、自社ビジネスを支える環境を長い目での方向性として持つことの重要性視点です。その中にはライフサイクルの存在前提イメージしておく必要性が含まれます。一方で冒頭で確認したDX定義の中に「変革」という言葉が含まれていますが、余りこの言葉の持つ雰囲気に惑わされないことが大切でしょう。それは「変革」を意識し過ぎると、何か常に新しいことで置換えないといけないという錯覚に陥る可能性が大きくなるからです。また良く記事に取上げられるDX成功事例というのも、殆どはあるベンダー製品を使った一部業務の利用見本(事例)紹介のようなものであり、それは企業内での動機付けを支える材料であるとしても、それを持って自社のDX推進の成功だなどという勘違いを避けることが経営的視点だといえるのではないでしょうか。

余り流行語に惑うことなく、変わるモノと変えるべきでないモノをしっかりと押さえる発想を大事にした上で、雰囲気に飲み込まれない形で淡々として自社のDX推進に取組む必要性を強調することが、今回の筆者のメッセージです。

次回のテーマ予定:

「データを活用したモノ・コトの可視化」が意味すること

これまでのメッセージ --> こちら


新着情報(本年分)

2021年9月15日
メッセージ113。更新しました。(New)
2021年8月29日
Dama日本支部(Dama Japan)ブログページサイトに8/25日の説明会に関する記事を投稿しました。(当該記事内容を游悠レポート2021-007 としてレポートサイトに再掲しました。
2021年8月26日
Dama日本支部 第10分科会説明資料を游悠レポートサイトで公開しました(2021-006)。興味ある方は、本ページ上部の「游悠レポートサイト」ボタンをクリックして下さい。
2021年8月19日
メッセージ112。更新しました。
2021年8月2日
データマネジメント協会日本支部(Dama Japan)ブログページサイトに記事を投稿しました。(当該記事内容を游悠レポート2021-005 としてレポートサイトに再掲しました。興味のある方は参照下さい。
2021年7月20日 
メッセージ111。更新しました。
2021年7月4日
メッセージ110。更新しました。
2021年6月14日
メッセージ109。更新しました。
2021年6月2日
6月1日実施されたDamaJ第11分科会説明資料(抜粋版)をレポートサイトで公開しました。
2021年5月20日
メッセージ108。更新しました。
2021年5月3日
メッセージ107。更新しました。
2021年4月22日
メッセージ106。更新しました。
2021年4月14日
メッセージ105。更新しました。
2021年3月31日
データマネジメント、データサイエンスのための教育メニューを始めました(こちら参照)
2021年3月31日
メッセージ104。更新しました。
2021年3月5日
3月4日(木)のDamaJ 第12分科会説明資料(抜粋版)。レポートサイトで公開しました。
2021年3月2日
メッセージ103。更新しました。2月27日公開レポート(抜粋版)も合わせて参照下さい。
2021年2月27日
2月26日(金)のDamaJ 第10分科会資料(抜粋版)、レポートサイトで公開しました。
2021年2月7日
メッセージ102。更新しました。(2月26日(金)議論Part2の案内)1月29日資料抜粋版公開しました。
2021年1月19日
メッセージ101。更新しました。(1月29日(金)Dama-J 第10分科会の話題)
2021年1月1日
メッセージ100。更新しました。(一区切りとなる100回目です)
2020年1月1日
【新年のご挨拶】謹賀新年。不確定性の始まりともいえるような2020年が過ぎ去り、新たな2021年を迎えるに当たり一言のご挨拶を申し上げます。関係者におきましては、本年も何とぞ宜しくお願い致します。