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【所長の視点】
その154: 生成AIブームの課題考

ここのところ生成AIに関する記事及び話題が引きも切らず生まれる状況となっています。新しい技術の進展とその利用ケースが増えるにつれ、爆発的に増大するデータ(量だけでなく種類も含む)を取り扱う人側の丁寧な対応・処理実施に間に合わなくなってきていることが、第一のきっかけとなっているでしょう。更に、製品提供側からの誇大ともいえるようなマーケティング、及び経営的・経済的な効率性要求、技術者側の導入アピールといったものもブームに拍車を掛ける動機となっているように筆者には考えられます。また技術の応用・適用範囲の拡大の期待も上げられるでしょう。
AI技術適用の範囲は、旧来のような計画・構成化されたデータを越え、画像(動画を含む)、文章データといったものを取り込むに連れ一方で、世の中に出回る「データもどき」の信頼性はますます低下していると筆者には捉えられています。ここには、実用化達成のための効率性(How
Many/How Long)、とにかく技術を導入して経済的利益を生み出したいという欲求(How Much)、技術利用性の容易化(How to)という要素が大きな影を落としているでしょう。それが闇雲に導入され、安易に利用されうるという面(結果の提供側/受け手側)に起き得る結果について、必ずしも目が届いているとは考え難いと言えるのが実情ではないでしょうか。
利用の元になるデータの信頼性に誰が責任を持っているのかという点にも不安が残ります。筆者が経験した技術提供者側の説明を元にすれば、提供内容の権利・責任は技術利用者の責任で行って欲しいと投げています。利用元データ収集については、必ずしも収集者が全責任を負っているという訳ではありません(実際筆者の認知している中で、官公庁において、意図的であるかどうかは不明ですが、正しい情報収集を放棄している例が存在します)。AI出力結果の利用者は、それが正しいものと仮定して使用せざるを得ないというのが実状です。最低限、結果出力のための出所を説明する出典情報を付加することは必須でしょうが、この出典を明確に答えることができるかというと、現状では難しいという返答が想定されます。ただ、これを改善するための試みが進められているのも確かで、LLMやRAG技術と連携しデータの背景にある意味(セマンティクス)をどう取り入れるかという研究・開発もあります。
結局のところ、マーケティングや営業活動から生まれる過度なメッセージに惑わされることなく、情報発信・活用に携わる責任ある利用者として、或いは適切な智慧を巡らす情報賢者としての視点が本来的に求められる時代が迫ってきているということでしょう。以前の回で本欄に記述したように、デジタル・サニハ(審神者)の研究・工夫が必須のものとなっている訳です。AI環境から出力される結果を闇雲に左から右へと手渡すだけでなく、間に入る仕掛け(智慧)を、今後考えてゆきたいというのが筆者の立場です。

次回のテーマ予定:
「データを活用したモノ・コトの可視化」が意味すること
これまでのメッセージ --> こちら
新着情報(本年分)
- 2025年6月28日
- IOF サプライチェーン・オントロジー SCO2.0調査資料(レポート2025-4)登録しました。(New)
- 2025年5月29日
- IOFにて展開する製造業オントロジーサプライチェーン領域適用例をレポート2025-03登録しました。
- 2025年5月26日
- 所長メッセージ、更新しました(その154)。
- 2025年4月27日
- 所長メッセージ、更新しました(その153)。
- 2025年3月27日
- 知識グラフ構築・活用の海外事例資料を元に作成した資料を、游悠レポート2025-02登録しました。
- 2025年2月25日
- 所長メッセージ、更新しました(その152)。
- 2025年1月25日
- 所長メッセージ、更新しました(その151)。
- 2025年1月24日
- ワイン・オントロジー探求シリーズの最終回として游悠レポート202501-Report登録しました。
- 2025年1月2日
- 所長メッセージ、更新しました(その150)。
- 2025年1月1日
- 【新年のご挨拶】謹賀新年、2025。さていよいよ、さまざまな視点、領域、人々から激動の年と議論する話題の多く想定される2024年の幕が開けました。乙巳の時代は新たな価値観を迎えつつも「再生と変化」が生まれ「着実な努力を通じ物事の安定に向けた行動が要求される時とも伝えられています。世界情勢、国内の社会、政治状況など予測を付け難い時代に加速がつく厳しい時を迎えようとしているようにも観ぜられます。近い時期に思わぬ出来事があろうとも、私たちは「トキトコロ」を見極めて対応してゆきたいものです
所長の立場としては、昨年に引き続き「ローカル&ユニバーサル視点に立つ」という思いを一層心に留め、邁進する年を迎えたいと考えています。今年のテーマは「意識の源泉をどう捉え、世界と向き合うか?」です。これまで、またこれからにおいてもご縁のある関係の皆様方と次の一年を過ごしてゆくことに致します。引き続き宜しくお願い致します。