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【所長の視点】

その122: 哲学論的、言語学的データモデリング考


少々理屈ばった回が続きます。今回はデータモデリングを行う上で中心となる素材「エンティティ(Entity)」、日本語ではしばしば「実体」と表現される概念の話題です。この実体というのはあるキー項目(主キー:PK(プライマリーキー)と呼ぶ)で識別することができ、そのキー項目でユニークに識別されるモノ概念と、このモノを特徴付ける属性項目(アトリビュート(Attribute))の集合です。具体的には、人、犬、猫、家、飛行機、・・・といった形で、名詞語で示されれば、何となくあるイメージで想像できるモノと言えば分かり易いでしょう。人の属性は例えば、名前、性別、身長、体重、・・・を示します。この場合の主キーは「名前、性別、生年月日」の組合わせを使うことができますが(偶然、この組合わせで唯一に区別できなければ、更に項目を加える、もし1つの項目だけで識別したければ、例えば、マイナンバー、免許証番号、パスポート番号といった人工的に当て嵌めるユニークな数値を使うことが考えられます。

ここまでで気付いたかもしれませんが、市役所や銀行で本人確認をする際にこういった身分証の提示や確認を求めるのにはそのような背景がある訳です。他者が本人確認をするためには、本人が自分で本人だと名乗っただけでは駄目で、第三者でも分かる(保証された)識別情報が必要だというのが、概念化された世界の常識です。言語学的には、このモノの表現を先に上げたように「名詞」や、広く言えば役割に目を付けて「体言」と言います。コンピュータでモノを識別するためにこのエンティティ表現が必要で、その道具としてデータモデルが役だっています。実際には、1つのモノ概念だけでなく、例えばある取引「買った」「売った」「貯金を下ろした」とかの何らかの行動(コト概念)を表現することが必要で、これもエンティティとして表しますが、イベント・エンティティ(物事の発生を表す実体)という形容詞を付けて区別します(これに対し、モノのエンティティはマスタ・エンティティとして分類区別をすることが一般的)。

しかし、よくよく考えてみるとこの実体というのは案外明確に区別できるものではなさそうなことが分かってきます。例えば「色実体」を表現するのに通常コンピュータの世界では、光の三原色、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)をそれぞれ256階調で区切りその3要素の組合わせで表現しています。実際の色というのはこのように有限な区分けはありませんが、実用的には十分ということで折り合いを付ける形です。そしてこの折り合いをつけた「色実体」を1つの色属性として持った「ブラウス実体」があり、そのブラウス実体を着た京子さんという「女性実体」が、代々木にあるビューティという名前の「店舗実体」で買い物をしていると表す、という具合です。しかしヒトという本人からすれば、それ程明確に日々の行動を捉えている訳ではないと見えます。コンピュータ世界は、「取り敢えずそれで間に合う」という妥協の概念世界を表すといって過言ではないでしょう。

ヒトそれぞれの持つモノ・コトのイメージ(概念)は実際、千差万別ですから、個人個人の抱いている世の中は全く別物だといって良いかもしれません。そしてそのイメージを五感で捉えて認識しているのであれば、例えば肉眼で見た可視光線は現実波動世界の僅か数%の範囲であることを踏まえれば、本当の世界は全く異なったものだと想像することもできます。近年ホログラムで表現された世界という言葉を目にすることが増えましたが、それはこのような意味だと考えると分かり易そうです。更に言葉は、個々人で意味を想像する幅が広く、その言語が世界中に数千とあるというのですから、70億人を越えるという地球は、全く違った概念を持ったヒトの集団生活社会と考えると面白そうです。

コンピュータ世界を考え出すはるか以前のギリシャ哲学の頃から「実体」をどう意味づけ、概念化するかが議論されていたのですから、そう簡単にこの話題に結論を出すことはできません。ただコンピュータと係わる機会が増大している昨今、より多くの人達が「データモデリング」への興味を持つための素材喚起のきっかけとなると良いと筆者は考えています。

次回のテーマ予定:

「データを活用したモノ・コトの可視化」が意味すること

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新着情報(本年分)

2022年5月6日
所長からのメッセージ、その122を掲載しました。 (New)
2022年4月2日
所長からのメッセージ、その121を掲載しました。 
2022年3月6日
所長からのメッセージ、その120を掲載しました。 
2022年2月6日
所長からのメッセージ、その119を掲載しました。 
2022年1月22日
所長からのメッセージ、その118を掲載しました。
2022年1月2日
所長からのメッセージ、その117を掲載しました。
2022年1月1日
【新年のご挨拶】謹賀新年。不確定性継続となった2021年が過ぎ、新たな2022年を迎えるに当たり、一言のご挨拶を申し上げます。新たな気持ちで取組みますので、関係者の皆様、本年も何とぞ宜しくお願い致します。