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【所長の視点】

その152: モノの数え方四方山話

以前この覧で「数の概念と四則演算モデル化の一つの物語り」(第139回)として数を使った表現とデータモデル化との関連を記述したことがあります。今回は日本語でモノを数えるというのはどういう思考であるのかについて、近頃の筆者の頭の中を少々書いてみようと考えます。ご笑覧頂きたく。

モノを数え上げる際に、まず「イチ(一)」から初め、次に「ニ(二)」、順々と「キュウ(九)」、そして「ジュウ(十)」と(日本語で普通は)数えています。これは、ある一纏まりと見える対象(例えばリンゴ)を概念的に捉え、概念的に数字と対応付けを行って量化したものと考えられます。この数え方を十進法と呼び表し、次の数として「ジュウイチ(十一)」として取り上げ、「十の一纏まりに一が増えた」こととして数えるのです。面白いことにここではゼロ(零)から数えることが始まるのではなく一が開始となります。つまり自然数の始まりということです。因みに自然数の中にゼロを含めるかどうかは議論の立場に依存し、初等数学ではゼロという数字を外しているとのことです(参考1)

また、歴史学等では、紀元0年は外して扱われるが、天文学者等は、計算上での不都合を避けるために暦に紀元0年を含めて考えているという話題もあります。何れにしても、数えの原点であるゼロを含める必要があるかどうかが議論の元にあるらしい。四則演算では引き算の必要性ができた時に、負の数と正の数との間に「何もない/数の原点」としてのゼロを考える必要性が出たということでしょう。漢数字で百一と書きますが、ここでは十の桁が省略され、アラビア数字の記述法では101として空の桁が表現される方法を用いています。

また日本語での別な数え上げ法として「ひ・とつ」、「ふ・たつ」、「み・っつ」、「・・・」、「ここ・のつ」、「と・お」というものもあります。筆者の持つイメージでは、この数え上げは流れを意識したものと捉えていますが、例えば人の生まれの順序を表現する際には「イチロウ」、「ジロウ」、「サブロウ」、「シロウ」、「・・・」といった表現も存在します。数え上げの対象が異なるモノが混在している場合には、例えばリンゴを1個、バナナを1本として単位を付加して数え分け、それらのグループを考える場合には、籠という枠を用いて一籠(の中にあるモノ)として数える工夫が行われます。高度に抽象化された「2」という数字で表すモノは、例えば1足す1の結果としても、「リンゴ2(個)」と「リンゴ1個にバナナ1本をセットにした1籠内の2」とは物理的に違いが生じているという有様です。

こうして、子供たちでも日常的に行っている単純な「数え上げ動作と言語化」でさえ概念表現と意味合いの多様性が存在していることが理解されます。つまり、前回までの稿でオントロジーやデータモデル表現を議論した中でも共通した話題として、対象とするモデル表現を正しくしておくことの重要性認識が再燃化できるといえるのではないでしょうか。ましてや多くの文化が交差しえる多言語世界においては、その重要性が一層高まるものといえるでしょう。こういった基底にある認識の多様性を前提にすることは非常に大切であり、AIチックな出力を無批判に受けいれてしまう文化は是非とも避けたいというコメントを付記して、今回の四方山話を終了することにします。

(参考)  1.日本語Wikiペディア 「数としての0」 (2025年2月25日時点)。

次回のテーマ予定:

「データを活用したモノ・コトの可視化」が意味すること

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【新年のご挨拶】謹賀新年、2025。さていよいよ、さまざまな視点、領域、人々から激動の年と議論する話題の多く想定される2024年の幕が開けました。乙巳の時代は新たな価値観を迎えつつも「再生と変化」が生まれ「着実な努力を通じ物事の安定に向けた行動が要求される時とも伝えられています。世界情勢、国内の社会、政治状況など予測を付け難い時代に加速がつく厳しい時を迎えようとしているようにも観ぜられます。近い時期に思わぬ出来事があろうとも、私たちは「トキトコロ」を見極めて対応してゆきたいものです
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