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インフオラボ游悠(ゆうゆう)は、ビジネス目標達成を目指す「ご縁のある」企業様や各種団体様への、「ビジネス戦略実行とデータ利活用の視点」で、ご提案・ご支援実施を目的に活動しています。
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【所長の視点】

その156: 「セマンティック」モデルの流行について

ここのところ「セマンティックxx/Semantic xyz」という用語表現をあちこちで見るように思います。この語は筆者の手元にある「A.S.Hornby他の新英英大辞典(販売:発行、開拓社)」を参照すると、「名詞/semantics:the branch of the study of language concerned with meanings」の形容詞形と説明されています。簡単に解釈すると「意味に関する言語学の一分野」とでも云えるでしょうか。インターネットが広く浸透し出した1990年代頃からは、主に「Semantic web」と云う使い方が目立っていましたが、最近は、オントロジーに始まり、LLMやRAGなどのいわゆるAI領域の話題に関連して利用され、また「セマンティック・データモデル」などといった使い方にも広がってきているようです。

しかし筆者としては、近頃使用されているこの語の意味付けはそれほど確定されたものではない状態と見えています。いわゆるバズワードの段階であり、語を使用するそれぞれの人の立場から、耳障りの良い形で都合良く使われているのではということです。人間の発想は、「思念」という個人的な着想に始まり、次に意識的な形式としての「観念」として固定化され、ある程度人々の共通認識として定義化した「概念」に整理されたものとなるというのが筆者の見解です。つまり、語を使用する場面や出現箇所が余り一定していない段階であるという意味です。逆に捉えると「セマンティック」という語は余りに広く利用できる形式表現語であり、利用者に取っては使い勝手の良い語であり過ぎるとも考えられるということ。

そこで筆者としては、この形容語が余りに使途用途を広げ過ぎない形での領域にまとめられることを期待しています。その方策としては、セマンティック・モデリングを通じて整理され、説明・定義されたデータとはどのようなものであり、その記述形式、記述に必要な技術要素が何であるのかといったことが、関係者の間で共通化される必要性があるということです。これは、ビジネスを指向する利用者にとっては、何故そのような手続きや作業が必要なのかを理解し、そのために要求される資源(人、環境、資金、時間)がどれだけ投資すべきかの正当的な判断材料となりえます。そして技術者に取っては、どのような形で、意味定義を行い、他者へのコミニュケーション/引継ぎを行うことが要求されるかを理解し、自分の行う仕事の価値の正当性をアピールする機会を生むということになるという訳です。

筆者がこれまで、データ・モデリングを着実に行うことの重要性、オントロジーやデータモデル図(ER図、UML図等)の位置付けといった内容について再三、当欄で繰り返しています。それは、先に記述した点を具体的なイメージとして読者に理解してもらうと共に、その発想が「関係者に広く浸透すること」を期待してもらうための流れであるという点を強調したいと考えています。余り中途半端な形で用語が広まってしまうことを避け、価値の高い道筋と方向付けに向けて、引き続き活動したいと願っています。

次回のテーマ予定:

「データを活用したモノ・コトの可視化」が意味すること

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新着情報(本年分)

2025年7月31日
所長メッセージ、更新しました(その156)。(New)
2025年7月25日
ネットワーク・グラフとリレーショナル・モデル特性比較資料(レポート2025-5)登録しました。(New)
2025年6月28日
所長メッセージ、更新しました(その155)。
2025年6月28日
IOF サプライチェーン・オントロジー SCO2.0調査資料(レポート2025-4)登録しました。
2025年5月29日
IOFにて展開する製造業オントロジーサプライチェーン領域適用例をレポート2025-03登録しました。
2025年5月26日
所長メッセージ、更新しました(その154)。 
2025年4月27日  
所長メッセージ、更新しました(その153)。 
2025年3月27日
知識グラフ構築・活用の海外事例資料を元に作成した資料を、游悠レポート2025-02登録しました。
2025年2月25日
所長メッセージ、更新しました(その152)。  
2025年1月25日
所長メッセージ、更新しました(その151)。 
2025年1月24日
ワイン・オントロジー探求シリーズの最終回として游悠レポート202501-Report登録しました。
2025年1月2日
所長メッセージ、更新しました(その150)。
2025年1月1日
【新年のご挨拶】謹賀新年、2025。さていよいよ、さまざまな視点、領域、人々から激動の年と議論する話題の多く想定される2024年の幕が開けました。乙巳の時代は新たな価値観を迎えつつも「再生と変化」が生まれ「着実な努力を通じ物事の安定に向けた行動が要求される時とも伝えられています。世界情勢、国内の社会、政治状況など予測を付け難い時代に加速がつく厳しい時を迎えようとしているようにも観ぜられます。近い時期に思わぬ出来事があろうとも、私たちは「トキトコロ」を見極めて対応してゆきたいものです
所長の立場としては、昨年に引き続き「ローカル&ユニバーサル視点に立つ」という思いを一層心に留め、邁進する年を迎えたいと考えています。今年のテーマは「意識の源泉をどう捉え、世界と向き合うか?」です。これまで、またこれからにおいてもご縁のある関係の皆様方と次の一年を過ごしてゆくことに致します。引き続き宜しくお願い致します。